百田尚樹 作、『永遠の0』
本屋を徘徊している時に、ふとこの本が目に留まりました。
「アタック25」の児玉清さんも絶賛されているというのを見て、それならと買ってみた。
物語は第二次世界大戦(大東亜戦争)の時代に生きた一人の男と、その男の真実を調べる二人の孫達の話。
孫達がなぜ祖父の事を調べるのか?、実は二人の孫達が育つ過程で祖父と思い込んでいたのは実の祖父ではなく、祖母の再婚相手だったんです。
そして実の祖父である男、宮部久蔵は海軍航空隊に所属した零戦パイロットで、神風特攻隊の一員として終戦直前に命を落としていたのでした。
彼の事を知る戦友を訪ねて調べを進めるうちに、「奴は臆病者だ」と当時の彼を非難する者までいる。そして、宮部久蔵は臆病者だが操縦の腕は天下一という姿が浮かんできます。
臆病なまでにも生き残る事に拘る男、「娘に会う為には絶対に死ねない」そう言い続けていた男が特攻で死んで行ったのはなぜか…
これ以上書くとまずいですね。知りたい方は買って読んで下さい。
この本、とても面白い本で、少し厚めの文庫本なのですが、一気に読んでしまいました。
真珠湾から始まる大東亜戦争で日本がどのような戦い方をしたのか、どのような失敗を続けて追い込まれて行ったのか、零戦の性能と脆さ、開戦当初の零戦の優位性が最後には劣勢に至る過程、連合軍のパイロットから悪魔と恐れられた零戦パイロットの姿、など
歴史に疎い自分にも、その辺りが良く理解できました。
飛行機(零戦)好きには、たまらなく面白い一冊でしょうね。
そうでない方にも、何の違和感もなく読めて理解できてしまうのがこの本の秀逸なところでしょう。
そもそも、宮部久蔵という男の魅力に圧倒されました。この男、私が女性だったら間違いなく惚れてます(笑)
フィクションではありますが、この男凄いです。
そして、最後のどんでん返し、運命って不思議なものだと思います。
50年近く人間してると、運命の不思議さを感じる事って何度かありますよね。
何だか、自分が知らないところで全てが仕組まれているような、自分が見えないレールの上を走り続けているような感覚を感じた事は、誰しもあるはず…、ないかなぁ(笑)
そして、最後のどんでん返し、運命って不思議なものだと思います。
50年近く人間してると、運命の不思議さを感じる事って何度かありますよね。
何だか、自分が知らないところで全てが仕組まれているような、自分が見えないレールの上を走り続けているような感覚を感じた事は、誰しもあるはず…、ないかなぁ(笑)
私的にはかなりお勧めの1冊です。
間違いなく、泣けます(^^;
2 件のコメント:
学生時代、「大空のサムライ」をはじめこの手の本はに沢山読みました(^^;
なんだかんだで、恵まれた時代・環境に生まれたんだなとつくづく思います。
>まいき~さん、こんばんは。
坂井三郎さん、日本の戦闘機搭乗員の中でもエースと呼ばれる有名な方ですよね。
この小説にも登場してますよ(^^)v
わたしもそのうち、「大空のサムライ」読んでみたいと思います。
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